大阪便り(3)「大阪ゆかりの作家」
カテゴリ:コラム投稿日:2015年6月22日
西加奈子の直木賞作品「サラバ!」の人気はすごく、近所の公立図書館では、貸出の順番待ちが一時200人を超えていました。
又吉直樹の「火花」も40万部突破、そしてついに芥川賞候補です。バラエティ番組でも「又吉先生」などといじられています。
このお二人はともに大阪にゆかりがありますが、ほかにも、太宰治を敬愛している点が共通しています。
西さんの代表作のひとつ、「通天閣」の冒頭は、太宰の短編「女生徒」の書き出しにちょっと感じが似ています。
西さんは何年か前のNHKの番組で、「太宰の、笑かしてやろうとする精神が大好き」と言っていました。
彼女の作品にも確かに笑かしてやろう感があふれています。
太宰は芥川賞をとれていません。又吉さんは「師匠」のかたきをとれるでしょうか?
芥川賞選考会は7月16日に行われます。
以上