パテントセミナー2025 受講報告
日本弁理士会関西会主催のパテントセミナー2025もあと11月22日分と11月29日分を残すのみとなりましたが、次のセミナーを受講しましたのでご報告します。
| 【演 題】 | よくわかる知財訴訟 |
| 【講 師】 | 弁護士・弁理士 井上 周一 先生 (堺筋駅前法律事務所) |
| 【日 時】 | 令和7年11月15日(土)14:00~15:40 |
| 【会 場】 | 日本弁理士会関西会 大阪市北区梅田3-3-20 明治安田生命大阪梅田ビル25階 |
次の項目についてのお話がありました。
第1部 導入 知財訴訟とは何か
第2部 知財訴訟の種類と特徴
第3部 訴訟の流れと進み方
第4部 企業のリスクと対応
第5部 最近の動向・注目判決
第6部 まとめ
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私自身は15年以上前、メーカーの知財にいたときに、元社員から起こされたいわゆる「職務発明の対価」訴訟の対応をした以外に知財訴訟の経験はありませんが、興味深く受講させていただきました。
先生が資料に引用されていたデータで、皆様にもご紹介したいものがあります。特許訴訟の結果を集計した公的データで、特許訴訟を起こすと原告側の勝率はどれくらいか等がわかります。資料「特許権の侵害に関する訴訟における統計」(出典:知的財産高等裁判所ウェブサイト)
判決が出たものだけを見ると、原告の勝ちは「認容」の21%だけになりますが、和解の分も含めると、「差止給付条項・金銭給付条項なし」以外は原告の勝ち(一部勝ちも含む)ですので、トータルだと約半分は実質原告の勝ちとなっているようです。判決で認められた賠償金額の分布のデータもありますのでご覧ください。
また、第4部の「起業リスクと対応」のお話では、企業のリスク管理上大切なこととして、他社特許の侵害予防調査、ウオッチの重要性を挙げられていました。
手前みそになりますが、弊社アイ・エー・シーでは、毎月多数の「侵害予防調査」「ウオッチ」の実績があります。どうぞご遠慮なくご相談ください。
以上