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  • 関西知財セミナー『企業知財部という仕事のリアル』 受講報告

    次のセミナーを受講しましたのでご報告します。

    【主 催】大阪工業大学 大学院 知的財産研究科
    【演 題】企業知財部という仕事のリアル
    【講 師】友利 昴 様
    【日 時】2025年12月19日(金)18:30~20:10
    【会 場】大阪工業大学 梅田キャンパス (Web配信も実施)
    ◆大阪工業大学 2025.10.23お知らせ(https://www.oit.ac.jp/news/p_kouen/kansai_seminar251219.html

    まず、導入部分で、

    知財に関係する職務には様々なものがありますが、
    「企業知財担当者」としての職務を選択した場合、そこにはどのような日常とキャリアが待っているのでしょうか。
    企業知財担当者として、社内外のステークホルダーと良好な関係を築きながら信頼を得て、
    楽しくキャリアを積み重ねるにはどうすればよいのでしょうか。

    というテーマが紹介され、
    次の項目に沿って、お話がありました。

    1)特許事務所と企業知財部の比較

     ① 給料と残業
     ② 自分(自社)のためにやる知財業務か、他者のためにやる知財業務か
     ③ クライアントになるか、クライアントを持つか
     ④ 利害関係者の多寡

    2)企業内の関係部門とウマくやる方法

     ① 研究開発部門とウマくやる方法
     ② 事業部門とウマくやる方法
     ③ 経営層とウマくやる方法
     ④ 取引先とウマくやる方法
      ※「ウマくやる」という表記は、講演資料の表記です。

    そして、
    社内外の仲間とともに共通の目標を目指して
    みんなで最適解を見出していく。
    その構造に気付けば、知財部という仕事は楽しい。

    という結論で締めくくられました。

    *****

    私自身約20年間の企業知財部の経験があるので、たいへん興味深く聞かせていただきました。

    例えば、2)①の「研究開発部門とウマくやる方法」では、

    技術者からの発明提案に対して知財部員が「似たような先行技術があるのでこれでは特許になりません」と言うと、その発明者はその後発明提案を出さなくなるし、あまりおだてると、特許性のない発明提案ばかりを持ってくる、というジレンマを紹介し、全否定や全肯定をしないことが重要だ、とおっしゃっていました。

     

    講演資料は共有できませんが、講師のご著書に、
    『知財部という仕事』発明推進協会(※)がありますので、ご参考までにお知らせいたします。

    (※)友利 昴/著『知財部という仕事』
       発明推進協会/出版 ISBN 978-4-8271-1342-6

    以上