• コラム
  • iPS細胞 なぜ”i”だけが小文字?

     iPS細胞から網膜細胞を量産するために必要な技術を含む特許の使用について、バイオベンチャー企業「ヘリオス」(東京都)などに対し、特許技術を使わせるよう経済産業相に裁定を求めた問題で、条件つきで高橋氏(元理研)側の特許使用を認めることで和解が成立しました。(毎日新聞 2024/5/30)

     ここで、「iPS細胞」について、なぜ”i”だけが小文字なのかということに触れたいと思います。
    「iPS」は「induced pluripotent stem」の略で、「iPS細胞」は「人工多能性幹細胞」という意味です。
    山中教授が「i」を小文字にしたのは、「当時世界的に大流行していた米アップルの携帯音楽プレーヤーである『iPod』のように普及してほしいとの願いが込められている」からだそうです。(Wikipediaより)

     iPS細胞の名前は、科学的な側面と共に、一般の人々にも親しまれるように工夫されたのですね。