【関西だより】ふわふわ シャリシャリ 奈良のかき氷
奈良は710年に首都「平城京」が開かれた歴史ある地ですが、近年「かき氷の聖地」として注目されているのはご存じでしょうか。
奈良には氷の神様を祀った「氷室神社」があり(※)、平城京の時代、夏に貴重な氷を宮中に献上するという儀式が行われていました。このことから氷の聖地として、毎年5月には、製氷販売や冷凍・冷蔵の業界の方が参加し商売繁盛を祈願する献氷祭が行われています。
(※)冬に作った氷を夏に使えるよう貯蔵しておく「氷室(ひむろ)」、その氷室の守り神として氷室の周辺に社を立て神様を祀ったのが始まりとされているそうです。
現在は、県内50軒を超えるお店でかき氷が提供されており(※)、抹茶やきな粉などの和風や、果物がのったトロピカルなものまで、各店独自の美味しいかき氷を味わえます。
今回、ガイドブックにも掲載されている人気店の2軒を訪問しました。
(※)『令和6年度版 奈良かき氷ガイド』:奈良でかき氷を提供するお店を紹介する無料のガイドブック
丸ごとももすもも/堀内果実園
桃が丸ごと一つ乗っており、ふわふわ氷には、すももの甘酸っぱいシロップがかかっています。
種をくり抜いた中にはクリームが入っており、食べ応えある濃厚な桃と、さっぱりしたすももの味を楽しめました。
◆堀内果実園 奈良三条店 〒630-8224 奈良県奈良市角振町23
奈良・吉野にて果樹を専門に栽培している「堀内農園」が経営しており、旬の時季にあわせたフルーツの生産からドライフルーツなどの加工や販売を行っています。
柿の葉茶&和紅茶とカスタード氷/kakigori ほうせき箱
白いミルクエスプーマの上にレモングラスのゼリーが乗っており、氷にお茶のシロップとカスタードがかかっています。ふわふわの氷は食べても頭が痛くなることなく、最後まで味の変化を楽しめました。
◆kakigori ほうせき箱 〒630-8222 奈良県奈良市餅飯殿町47
一年中、旬の果物を使用したかき氷が提供されています。
かき氷の専門店、和菓子店、洋菓子店、アジアン料理店、さまざまなお店が工夫を凝らした商品を提供しています。奈良にお越しの際は、ぜひご賞味ください。